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日本みつばち観察記録(2014年9月29日)

2014.09.28.Sun.22:22
ミャンマー養蜂プロジェクト(2014年9月-3)

3.トウヨウミツバチ

ミャンマーの野生種ミツバチの3番目はトウヨウミツバチです。
文献ではミャンマー中央部は中国原亜種とインド亜種の2種類の分布が重なっています。
今回見つけることが出来たのはどちらなのか現時点ではわかりません。
いずれにしても当初、養蜂の話を聞いた時に一番先にトウヨウミツバチの活用を考えた
わけですからやっと本命に巡り合えたという感じです。
3月訪問時には一匹も見つけることが出来ませんでした。
今回民家の小屋(下の写真)の中に営巣している群と庭木の洞の中に営巣している群を
見つけました。

家IMG_0564東洋ミツバチ営巣の

この小屋の右側の部分が台所になっていて、台所の食器棚(下の写真中央部)の扉の中
に営巣していました。

IMG_0726キッチン

蜂に気が付いたのは一ヶ月位前とのことでそんなに大きな巣ではありません(下の写真)。
炊事している横を蜂が飛び回っているので怖いので早く駆除したいと思って
いたようなので巣を捕獲することは歓迎してくれました。

営巣IMG_0562東洋ミツバチ

捕獲して西洋ミツバチの枠式巣箱に移すことにしさっそく捕獲を試みました。
自然巣の捕獲の場合の一番重要な点は女王蜂の確保です。
ます逃げ道を塞ぐことから始める必要があります。
今回の場合は食器棚の中に巣があり巣の奥には隙間が無いので裏側に逃げられる
可能性はありません。
懐中電灯で照らしながら前から一枚づつ巣を剥がして行きました。
小さい巣で7枚の巣があります。
剥がしながら女王蜂を探します。
幸いなことにすぐに女王蜂を見つけることが出来ました。
金網で出来た小さな王缶に収容した → 捕獲は80%成功です。
事前に針金を張った巣枠を4枚用意し、巣枠の上部1cmだけ巣礎を挿しこんだ。
剥がし採った巣のうち卵、幼虫、蛹がある4枚の巣を巣枠の針金に押し付け固定し
輪ゴムで落ちまいように挟み込みました。
巣箱に巣を張り付けた4枚の巣枠及び1cmの巣礎がある3枚の巣枠を入れ、あとは
手で蜂を巣の中に落として収容していきます。
巣の中に女王蜂の入った王缶を入れ、そのまま30分放置すると台所内を飛び
回っていた蜂もほとんど巣の中に入り静かになりました。
巣箱を小屋の外に設置しました(下の写真)。
元の巣があった食器棚の外側、70~80cm位の移動距離ですが飛行ルート上なので
大丈夫でしょう。
翌日は移動日なので、2日間このままにしてその後王缶から女王蜂を出すように頼みました。

IMG_0727東洋ミツバチ巣箱

民家の庭にある太い木(マメ科)の洞にトウヨウミツバチの巣がありました(下の写真)
2m位の高さのところです。
今回は2群見つけることが出来、この村周辺にトウヨウミツバチが生息していることが
分かりました。
次回来年の3月訪問時(予定)には分蜂捕獲用待ち箱、重箱式巣箱等を持参し捕獲、
飼育につなげたいと思います。

IMG_0733東洋ミツバチ野生巣


4.ハリナシミツバチ

民家の小屋の支柱の木の穴に巣を作っていました(下の写真)。
初めてハリナシミツバチを見たので、本当にハリナシミツバチなのか自信はありませんが
紹介をします。
巣はもう一ヶ所、大きな太い木の洞の中にもありました。
これからハリナシミツバチのことも勉強します。
残念ながらハリナシミツバチは私には小さすぎて良く見えません。

IMG_0609ハリナシミツバチ

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日本みつばち観察記録(2014年9月28日)

2014.09.25.Thu.23:32
ミャンマー養蜂プロジェクト(2014年9月ー2)

ミャンマーのミツバチ(野生種)

1.オオミツバチ

下の写真の真ん中の茶色に見える部分がオオミツバチの巣で蜂が巣表面を覆っています。
3月に巣があった所に必ずしも巣が残っているわけではなさそうです。
タタミ一畳くらいあった大きな巣も見当たりません。
6月頃に他の場所から飛んで来たオオミツバチは新しい巣を作るのでしょうか?
昨年の古い巣は再利用しないのでしょうか?
昨年と同じ巣に(同じところに)また巣を作るのでしょうか?
村人に聞いてみてもわからないとのこと。

2014.9IMG_0630聖なる木

今回は蜂は飛び回っていて木に近づけないのではないかと思っていましたが午後2時頃は
ほとんど飛び回っている蜂はいません。
暑くてみんな昼寝の時間なのでしょうか?
オオミツバチは攻撃性が高いと聞いていたので、8月のミツバチフェスタの会場で我々の
対面に出展されていた株式会社アピモンドの井上社長のご厚意でわけていただいたアメ
リカ製の防護服を用意していましたが着用する機会はありませんでした。宇宙服を連想
させるデザインでとても恰好よく気に入っていましたが熱帯では長い時間は着れません。

ただ1つの巣だけ蜂が飛び回っていました(下の写真)が1時間後に見た時はみんな巣に
戻っていました。
日本みつばちの”時騒ぎ”のような感じでした。

聖なる木ー3

2.コミツバチ

Ta Bya Aye 村近郊にはコミツバチは多く生息しているようです。
村の民家の庭に植えられているタマリンドの木にはコミツバチの巣があります。
村の人は巣を採ってきて蜂蜜を絞ります。
時期は特に決めていないようです。
蜂は巣が無くなってしまうのでどこかに飛んで行ってしまいます。
8月の末に採蜜した蜂蜜をごちそうになりました。
ミツバチフェスタの時に試食してもらった味を思い出しました。

夕食のご招待いただいた民家の庭にコミツバチの巣がありました(下の写真、地上1.5m)。
平均的なサイズで幅が20~22cmの大きさです。

2014.9IMG_0601コミツバチ

この巣はタマリンドではなく釈迦頭の木に作られています。
今まで見たコミツバチの巣はタマリンドの茂みに作られているのが多いようだです(約70%)。
釈迦頭の実がなっています(下の写真)。

IMG_0614(釈迦頭)

お土産にコミツバチの蜂蜜を少し持って帰りたいと思い、高い木にあった巣を1つ採りました。
幅20cmの平均的な大きさです(下の写真)。
採蜜しようと上部側面を切り落とそうとしましたが蜜がありません。
全て幼虫、蛹がびっしりと入っています。
蜜はもっと(採り損なった)上部にあったのだろうか?
いずれにしても採蜜が出来ないのだから元の場所に戻さなくてはなりません。
高い木に登って近くまで戻しましたが、蜂は元の巣があった場所で蜂球を作っています。
翌日見に行きましたが戻した巣には数匹の蜂はいましたが、本隊の蜂はどこかに行って
しまったようです。
無駄な殺生をしてしまったようです(反省)。

IMG_0595コミツバチ巣






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日本みつばち観察記録(2014年9月24日)

2014.09.24.Wed.18:10
ミャンマー養蜂プロジェクト(2014年9月-1)

9月21日朝、ミャンマーから帰国しました。
今年3月に続いて第2回目の訪問です。
今回は東京農大生のT君と一緒です。
訪問先はザガイン州Ta Bya Aye村です。
今回の訪問目的は
  1.(西洋ミツバチの)種蜂を購入し、実際に養蜂をスタートさせる。
  2.野生のミツバチの調査   です。

Ta Bya Aye村は人口、約1,000人の平均以下の貧しい村で昨年太陽光発電により
やっと全村各戸に暗い灯りが1つだけ灯りました。
テレビがある家は数戸で、冷蔵庫、洗濯機はありません。
この村の近郊では中国資本による養蜂が盛んに行われており、Ta Bye Yae村の人々も
少しでも現金収入を得るために養蜂をしてみたいと考えていました。
中国資本の養蜂園で働いていた若い村人を責任者として養蜂プロジェクトを立ち上げました。
この地域の養蜂は花を追って各地を転々と移動する移動養蜂が主体ですが我々は農業を
主体に考え移動しない養蜂を選択しました。
Ta Bya Yae村はミャンマーの中央部の平原地帯に位置し、標高200m、気候は熱帯サバンナ
気候に属しています。
気候変化は10月~2月が乾季、3月~5月が暑季、6月~9月が雨季になります。
移動しないということは乾季・暑季の11月~3月まで、開花している花がほとんど無い5ヶ月間
をどう過ごすかが問題となります。
日本の越冬期間と同じと思えば問題なく過ごせるかもしてません。
今年は採蜜を重視せず来年の雨季まで蜂群を維持できるかををテストすることにしました。
10月になったら採蜜はしないことを指示しました。

いよいよ種蜂を購入するためKACHIN Apiaryという会社に行った。
種蜂の価格は採蜜のハイシーズンのため3月に聞いた価格の1.6倍でしたが、10群購入し
村に運び込みました。
村の外れにある湖のほとりにある堤の上の木陰に巣箱を設置しました(下の写真)。

西洋巣箱設置

養蜂管理者にした若い村人は3月訪問時に養蜂の話をした時は半信半疑でしたが、今回
種蜂を購入し実際に養蜂プロジェクトをスタートさせたことに驚き、積極的にやる気を見せ
ています。

私は当初、養蜂の話を聞いた時は野生のトウヨウミツバチを捕獲して、養蜂をスタートさせる
提案をしましたが、3月訪問時にはトウヨウミツバチは確認できませんでした。
トウヨウミツバチにこだわっていたらいつ養蜂をスタート出来るかは予測がつきません。
今回、(西洋ミツバチの)種蜂を購入し、養蜂プロジェクトを実際にスタートさせたことは
良かったと思います。
村の人々も日本人は有言実行であると日本人を見直したようです。
後で述べますが、今回トウヨウミツバチを1群捕獲し、西洋ミツバチの巣枠式巣箱に移し、
飼育を開始しました。
(西洋ミツバチの)養蜂と併行して飼育をしていくことにしました。

3月訪問時には野生ミツバチを2種(コミツバチとオオミツバチ)観察することが出来ました。
今回は雨季の終わりで開花している花も多く、条件が良いので他の野生種も確認できる
のではないかと期待していました。

今回確認できたミツバチは5種類です(下の写真)。
左から 
 オオミツバチ、西洋ミツバチ(養蜂群)、トウヨウミツバチ、コミツバチ、ハリナシミツバチ 

5種類のミツバチ


 前回報告した ”オオミツバチの聖なる木” を再び見に行きました。
3月よりも緑が濃く(葉数が多く)、巣が見えにくくなりましたが巣にびっしりと蜂がいます。
村人の話ではこれからも蜂の巣は増加していくそうで最終的には200~300個になるそうです。
採蜜は12月に行うとのこと。実際に採蜜を見てみたいものです。

聖なる木全景

現在(9/25)、出張中(中国・天津市)のため帰国次第この続きを記載します。




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