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日本みつばち観察記録(2020年1月9日)

2020.01.09.Thu.19:50
今年も宜しくお願い致します

スムシっ子カードはそれなりの効果は期待できそうです。
”スムシ被害を防除する”とは自信を持って提案できるレベルではありませんが、
”スムシ被害を低減する”と自信を持って言えるレベルです。

 正月は自宅で過ごしましたが7日(火)の早朝の便で福岡に戻りました。
昨年5月〜8月は病気のためほとんど自宅にいましたので、実験が十分できていません。
修論を纏めるに当たり n数が少ないため追加実験を1月中に集中することにしました。
誘引剤の効果をどういう試験で検証するかは難しい問題です。
幼虫(10匹)を標準餌とBT剤含有餌を別々に設置したケースに入れ、24時間後の
居所(忌避がない場所)を調べています。更に参考として1週間後(168時間後)
の死んだ幼虫の数を調べます。忌避がない標準餌に潜り込んでいる幼虫も、最初に
BT剤含有餌を摂食していれば死ぬはずです。同様に誘引剤を含有させたBT剤餌との
比較をすれば誘引剤の効果も推定できると考えました。
途中経過ですが4齢以上の幼虫(体長15±5mm)の場合はBT剤含有餌には5.6%、
誘引剤を含有したBT剤餌は18.3%、集まっています。大きくなるとBT剤を忌避する
力が強くなりますね。実際の巣箱の中ではカードに集まることは期待できません。
幼虫はこのくらい大きくなるとほとんどが巣脾の中にトンネルを作り糸を紡いで
その中に隠れていて巣脾の外には出ることはありません。そのために”10mm以上の幼虫には
効果がありません”と記載せざると得ません。わざわざ巣脾から這い出してカードに
集まるような強力な誘引剤を更に探す必要があります。それでも誘引剤含有の餌の
168時間後の幼虫死亡率は53%です。BT剤含有餌は12.5%です。まだまだ不十分ですね。
 初齢幼虫は90〜100%, 3齢幼虫(体長10mm以下)では47%が集まります。この時期に
確実に防除することが重要になります。スムシ被害を100%抑制するためにはもう一工夫必要かな
と考えていますが???です。  

アカリンダニ対策には2通りの考え方で対応しています。
横浜市内の養蜂場の群は何もアカリンダニ対策をしていません。
伊勢原市内の群にはメントールを投与しています。

”何も対策をしていない”という意味はアカリンダニ耐性を持つ群にしたいためです。
3年前からは越冬できている群だけが残っています。一昨年、昨年は10月末にいた群は
全て越冬ができています。今年の群はどうなのかは免停状態が継続しているので
確認できていません。4年前には越冬できた群は半分以下でしたが、淘汰が進み、
過半数以上の群が越冬できるようになってもらいたいと思います。耐性が出来るには
100年以上かかるかも知れません。





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